母との約束

おふくろと久しぶりに会った
きっとこれが最後になる

すこしつめたい手を握り、
頬をなで、病室を出た

ボクはちいさなころ、
おふくろとひとつの約束をした

果たせなかったな

とにもかくにも

きょうは気持ちがのってしまって
朝まで編集しちゃった

困難に立ち向かうには、
どうやら怒りが必要なようだ

普通の人は喜怒哀楽を、どこに求めるのか
ボクは仕事だなぁ・・・いまは

誰かが言ったっけ「喜びを人に分てば倍になり
哀しみを人に分てば半分になる」って

怒りと楽はどこに行ったんだろう、
これじゃ成仏しないってもんだ

「怒りを人に分てばボコボコにされ、
楽を人に分てば損をする」

これで成仏したかな

自分

ボクが得意なことはなんだろう
と考える

おそらく文章を書くことかな
いや、編集か、などと考える


そのこと事態あかん

考えること事態がすでに負けなんだ

失格だ

まだ、立ち直れません

あかん

不思議な鏡

ボクは「人の心を見透かすことのできる不思議な鏡」で
大写しにされた自分の姿を見た

鏡に映ったボクは、
見るに耐えない表情と、
吐き気が出るほど醜い心を持っていた

思いやりも愛もなく
うぬぼれたインチキ野郎だ

知っているような顔をして、
ずけずけと人の心をかき回し、
人が傷つくことなどおよそ考えることの無い
最低の人間である

人を信用することも無く
人を嫌い、
人を小馬鹿にし、
人を人と認めない


不思議な鏡は
そんなボクを見事なまでに写し出した

不思議な鏡

なんでぎりぎり

あんなに余裕たっぷりで、
あんなにちんたらやっていたのに
あんなに遠く感じたものが

あぁぁぁぁぁぁ、
今日が本番！

人生なんて、そんなものだ
誰も自分が死ぬことなど考えていない
忘れていたいんだ

だけど絶対に死んでいく

現実を逃避できるように
脳は作られている

人間に似せて
作られているんだ

総合診療医ドクターG

またまた勉強になった・・・
この番組を一本作ろうとすると
とても勉強しなくちゃいけない

症例を見て、最初は「うわぁ」と思いますが
勉強しているうちにとても楽しくなっちゃう番組です

毎週月曜日　２１：３０　NHKBShi見て下さいね
再放送もアチャコチャでやってます

馬鹿です

馬鹿ですと、馬鹿は言わない

気付かないところに病が存在しているのだ


おれは馬鹿です、と口に出して言ってみる

そう言うことで、自分は馬鹿ではないと言っている

馬鹿は常に、馬鹿であることに気がつかない


天才ですと、天才は言わない

言った瞬間に、才能は飛んでいく

天才は常に、まだまだですと言うだろう


凡人ですと、凡人は言わない

言った瞬間に、凡人になってしまうから

凡人は凡人という言葉を忌み嫌っている

勇気

楽しく生きていくには勇気が必要だ

それは「つらい今を乗り越えていく」勇気

生きていけない

人はみな、いかなる者もひとりで生きていくことはできない

少しずつ、少しずつ、人に迷惑をかけながら生きていく

ごめんなさい、申し訳ない、すまん、

いいよ、いいや、そうか、

わかった、

ありがとう、どういたしまして

また・・・

・・・と、生きていく

「人に迷惑をかけずに生きろ」なんてことは
絶対に無理なこと

迷惑をかけたら、こんどは自分がかけられる順番だ

そうやって、生きていく

迷惑をかけられたことだけ記憶に残るのは

「人間だもの」しようがない

あの時、
「祈るほど願ったこと」も
「心から感謝したこと」も
「涙が出るほどうれしかったこと」も
記憶から薄れていくものだ

しかし、そうしたことを少しでも心に刻んでいれば
この世の中、ホンのちょっぴり楽しく生きていける

・・・
あの時のことをすべて忘れてしまったら
生きていく価値がない

人は