20100919

死ぬほど生きた、夏の終わり



仕事が、まだ若干の残務を残しつつ、大きな山を越えた

昨年の暮れに決まった某番組のレギュラー化以来、
走り抜いてきた・・・脇目もふらず

ほんと、ご苦労さんでした、
と周囲のみなさんに感謝、そして
自分にも小声で「ごくろうさん」

これまでおよそ1年間、
そこそこ長いボクの人生の中で
忘れがたい出来事が次から次へと
目の前に怒濤のごとく立ちはだかった

そのたび、仕事への執着心が自分を励ました

ボクは仕事に身を委ねながらも、
目の前に立ちはだかった出来事に向かって
懸命に闘ってきた

そうした中、ボクを支えてきた仕事が
終わりを告げた

乱痴気パーティーは幕を引いた

我に返った

今朝方スタジオから事務所へ戻ってきて、
3時間ほど眠りについて
ほぼ5日ぶりにシャワーを浴び、
窓を開け心地よい風に吹かれると
どうしようもない哀しさがボクを襲ってきた

少し前、母親が亡くなったことにさえ、
一滴の涙を流すことなく
仕事にしがみつきながら暮らしてきたボクが
ついさっき、我に返った

涙が止まらない

この一年、ここ数年の出来事が
ひとつひとつ頭をよぎる

つらかったこと
楽しかったこと
嬉しかったこと

運命の病と命をかけて闘う家族
新しく出来た友人たちとの楽しい日々
出会いと別れ
命を投げ出したひとりの男
新しい人生を裸足で歩み始めた親友


大きな大きな山の頂上を目指し、
ひたすら足下を見つめ
無念無想の心中で目標に登り詰める
感動と感激の中で出会う人々は輝き、我をも光を放つ
山を下りてもその輝きが真実であったことを
信じたいがため
人は本当の我を失う


山の頂に立ち、輝きを放っていた自分がいた
それが真実であったことを
ボクも知っている
しかし、それは山の頂上だったからこそ
輝いていたという現実も知らなくてはならない

いっそその輝きを求め、
現実を忘れ逃げ出してしまいたい自分もいる

ボクが流す涙は
山を降りて、山を振り返り、
その美しさにいま気がついたことへの
悔しさ、現実との葛藤なのかもしれない


とにかく、一つの番組を精一杯やり終えた

この1年間を生き抜こうと、
出来ることは死ぬほどやった
死ぬほど生きてきた


だから、涙が止まらない

暑すぎた夏が終わる

1 件のコメント :

匿名 さんのコメント...

馬場さんお疲れ様でしたヾ(。・ω・)ノ゚
きっと今も変わらずお母様は星に姿をかえられて、馬場さんのことをずっとずっと毎日夜空から応援されていると思います。

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