
DD51形 by 馬場晃
ドキュメンタリー番組は、商売柄見ることにしている。
良く出来ているものや、「なんだこれ」って思わず叫んでしまう
ものもある。
といって。ボクが制作したものだって、
すべて良い結果になるとは限らない。失敗もある。
出演している相手に対して失礼と思われることだって、
ボクらは覚悟を決めて質問し、行動してもらう。
相手の懐に入って心の底を洗いざらいさらけ出す。
それらは一心に視聴者への共感を誘うためだ。
へたくそなドキュメンタリーには良心がない。
私たち制作者に必要なものは良心なのである。
それも、確信犯的な良心。
「あぁ、この番組をみて良かった」と思わせるのは、
演出するボクらディレクターなり、プロデューサーなり、
制作に関わっている人たちの「良心」が、
映像を通して感じることが出来たとき、
視聴者はほっとする。そして共感することが出来る。
ボクは長年、営業マンをやってきた。
唯一、尊敬する上司が放った言葉で正しいと、
確信を持って言えることがある。
それは、
「優しくない奴はモノを売ることが出来ない」
同様に、
「優しくない奴は番組など作れない」のだ。
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