見かけた少年、夏の大通公園 by馬場晃
東京へ来て20年目。振り返ると色々な思いが交錯する。
当初はサラリーマンとして転勤してきた訳であり、
いまとはまったく状況が違う。
35歳で会社を辞め独立。
最初は何をして暮らしていこうか見当さえつかなかった。
奮い立って事務所を借り、手当たり次第に考えて、考えて、
試行錯誤を繰り返した。
東京という街がそんなボクを受け入れてくれたから、
ぎりぎり食べていくことも叶い、息子も成長してくれた。
その息子がいま就職活動の真っ最中である。
彼もまた東京という街で、もがき生きていこうとしている。
ボクが確信を持って彼に言えることは、
東京という街は、誠にキャパシティーが大きいということ。
何をしようとしても受け入れてくれるのだ。
15年前、路頭に迷いそうなボクを
救ってくれたのが東京という街なのだ。
大丈夫!闘いに勝つも負けるも、
自分自身である。
失うものは何一つない。
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