20081223

青春


Photo by 馬場晃

さて、青春とは一体なんでしょう。

それは、1円にもならないような無駄に思えることを、
一生懸命やれることなのではないだろうか。

本人にとって「いつか役に立つ」なんてことより、
無駄と知りつつ行動を起こせることと、
それに共感する仲間がいることだと思う。

いま、ニートの問題から、失業、非正規雇用者などに至るまで、
彼ら多くの若者は、この青春というものを経験していないか、
はき違えているのかもしれない。

それと、もうひとつのキーワードは「孤独」である。
無駄と思えることも「仲間」と行動を共にすることで
有益になることもあるのだ。

彼らは「1円にもならない無駄」な生き方を選択している。
「1円にもならないような無駄」とは大違いである。
つまり、ハタから見て「いつか役に立ちそうな無駄」と
「役に立ちそうもない無駄」の区別がつかないのだ。

そんな若者を育ててしまった責任は、私たち・・・
オトナにある。

忠告をしないオトナと、聞く耳を持たない若者との間に
壁を作った。早いハナシ、面倒くさいのである。
自分勝手に生きる若者たちに対し、哲学を解くこともなく、
媚びたオトナたちが世の中を動かしてきたのだ。

そんな株式会社ニッポンも閉店する時期が近い。
せめてこんな時代を記憶にとどめるためにも、
残骸を集めて番組に残さなくてはいけない。

ここに一枚の写真がある。
ひとつの時代を作り上げた人生道場の閉店である。
この店の残骸を拾い集め、
また新たな道場を築き上げる若者に期待をしたい。

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